整備されたのは主に準急が発着する3番線。実験のため4番線に設置されていたホームドアはいったん撤去されており、そちらは来年2月までの完成を目指して工事が進められています。
奥の奥まで横一列に並んでいます。非常に壮観です。
3番のりば側から見た図です。終端側は車掌が安全確認する際に邪魔とならないよう、柵は少し手前に設置されています。
支柱のうえにはドアの開閉状態を表示するランプが設置されています。各ドアごとの状態を表示しているわけではなく、1つでもドアが開いていれば × 、すべて閉まっていれば ○ の表示になるようです。
ホームロープにはところどころ縦に黄色いストラップが取り付けられており、これは乗車位置に対応して挿入されています。
その案内が口頭(放送)とホームに数枚ある目立たないポスター内にとどまっていて、頻繁に旅客が近寄りすぎたためドアが開かないトラブルが発生していました。
たとえばこういった案内表示をロープに取り付けるなど、何かしら改善を望みたいところです。
近鉄にとって大きな一歩となる、ホームドアの設置・実証実験が地元で行われたことを誇りに思います。
この方式では開けるだけでも30秒程度を要するため、途中駅の設置には向いていないと言わざるを得ません。最終的な目標は鶴橋や大阪難波といった利用者の多い駅への設置ですが、これほど大掛かりではなくもっと簡単に操作ができるような仕組みにするなど、根本的な改良が必要でしょう。
来年2月には4番線にもロープ柵が実装され、いよいよホームの両端にドアが立つ形になります。どのように変わるかが楽しみです。