また面白いものを落札しちゃいました。
それがこちらなんですが、
この禍々しい鉄の物体、実は信号機のフードなんです。
主に次のような特殊な形状の交差点で、たまに見かけるレアもののフードになっています。
たとえば、高速道路の出口ランプと一般道路との合流地点。信号で片方ずつ通したいが、平行に走ってきた道路の合流地点にふつうの信号機を付けてしまうと、どの信号がどの車線に対しての信号機なのかわかりづらくなってしまいます。
そういうときに活躍するのがこの制限フード。左右から見える角度を制限することで、誤認防止を図るものです。左右から見えづらくするための制限フードは、左右制限フードと呼ばれたりします。
そして、短距離で2つ以上の交差点が連続していて、それぞれの信号の青になるタイミングが異なる交差点。
手前の信号機は赤なのに、奥の信号機の青を自車の青信号と間違って進んでしまうと、事故につながる恐れがあります。そこで、遠距離から見えづらくすることで、誤認防止を図るものです。遠距離から見えづらくするための制限フードは、距離制限フードと呼ばれたりします。
今回購入したフードは、制限フードの中でも距離制限フードになります。
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遠距離から見づらくする=信号に近づいて真正面からみたときだけ灯火が見えればよいわけですから、角度が違うと見えないようにルーバーと呼ばれる金属板がフードの中に仕込まれています。
特に信号機を上側から見下ろす時には見えづらくなっているようです。その秘密は、
ルーバーの角度にありました。近くで見るまで気づかなかったのですが、ルーバーは角度調節が可能になっていました。若干下向きになっていたので、ネジを緩めて角度を変えてみます。
最大20°くらい傾きました。ここまでくると真正面からはまったく見えないです。どういう交差点を想定してここまで傾くようになっているのでしょうか、気になります。
角度を水平に戻しまして
左右制限フードとして使用した場合の見づらさをみてみましょう。完全に灯火が見えなくなるわけではありませんが、明らかに自分に向けての信号ではないとわかるくらいには灯火がぼやけて見えます。
我が家自慢の小糸1H3D灯器に装着…を試みるも、ちょっとだけフードの径が信号機本体のレンズ回りより小さいみたいで、はまりませんでした。このフードは京三製作所の信号機についていたものであり、小糸のフードではありません。レンズの大きさが同じ信号機なので、転用できるかと思いきや……誤算でした。
ハマらなかったのでそれっぽくおいてみましたが、見た目はばっちりです。雰囲気でいいんですよ、雰囲気で。
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で、今回はこのフードが欲しかっただけなんですが、購入してみたら3灯式の信号機本体も1基ついてきまして、いま自室がすごく圧迫されています。
(訳:フード付きの信号機を購入してフードだけ開封して、信号機本体は梱包されたまま放ったらかしになっています)
どうしましょう、物置部屋に保管しておきましょうか、それとも手放しましょうか。ぜいたくな悩みです。