近鉄の発車標といえばパタパタ!
他社と比べてパタパタ式の発車標がかなり充実しており、電光掲示板や液晶ディスプレイの導入はあまり進んでいません。
しかし、つい最近になってその速度が一気に加速。
ついにあべの橋駅からパタパタ式の発車標が消滅しました…
今回は過去の画像を交えつつ、その様子をご紹介します。
あべの橋駅で最初に導入された液晶ディスプレイ式のものは、西改札(正面)の総合案内と、西改札からすぐのところにある各番線のものでした。
これが導入されたのが今から大体2年くらい前の話。
その後も数年間、中改札や東改札の前にはブラウン管式の発車標や、吉野方にもパタパタ発車標が残っていました。
当初、「すぐ撤去されるぞ!」と噂になったものの、2年もしぶとく(?)残り続けたパタパタ。
それがなぜ今頃になって撤去されたのか。
…理由はすぐわかるはず。あべのハルカス開業に伴う駅設備の近代化です。
これにより、ホーム上に残っていた残りの12基(1のりば2基×6)が完全に撤去され、残るパタパタはというと…
ホーム下の、東改札や中改札からホームへのところにある、1段式の物のみとなってしまいました…
最後まで残されたのは本当に簡易式のもので、発車時刻と種別・行先しか出さないものが残る事態。栄華を極めたパタパタ式の衰退が目に見えて分かります…
そして忘れてもらっては困るものがもう一つ。
東改札・中改札にそれぞれ設置されていた、ブラウン管式の発車標です。
液晶ディスプレイ式発車標の前身ともいえるもので、よく画面焼け(長時間表示すると、それが残像として残るもの)が起きていました。
ホームからパタパタが消えて1か月ほど経ったある日のこと。
今度はこのブラウン管式の発車標に変化が現れました。
そう。見ての通り「使用停止」です。
ブラウン管式の発車表には黒いカバーがかぶせられ、あたかも「とってつけた」ような発車案内が姿を現したのです。
それから数週間後のこと。
最後まで残った1段式のパタパタも、役目を終えたのです。
変わって役目を引き継いだのは、1段式の電光掲示板。
種別部分のみがフルカラーLEDとなっており、パタパタと同じく発車時刻、種別、行先のみ表示します。
一定時間ごとに英語表示も表示されます。
表示等はどうも、去年あたりに道明寺駅に設置されたものと同じようです。
…というか、配置まで同じ気が(汗)
近鉄もついにパタパタ撤去の時代が来たのか…と思わせる出来事でした。
他の駅も「すぐに」とは言えませんが、徐々に撤去されていくのでしょう。
記録は早めに、ですね。
それでは~