JR西の早期全面運休→タイムライン防災 とは

(^ω^≡^ω^) おっおーっ 行き先はどうしよっ
(^ω^≡^ω^) ちょっとーっ 未定じゃまずいかなーっ
(^ω^) 何もかもーっ 放りだしちゃった午後ーっ
 
(^ω^≡^ω^) おっおーっ 滅茶苦茶なダイヤじゃっ
(^ω^≡^ω^) ちょっとーっ 再開ムズイからさーっ
(^ω^) かなりラフに「調整」してーっ とりまー振替ようーっ
 
…って「如月アテンション」の曲に合わせると、非常に合っちゃいますので困ります((((
 
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ではさっそく本題へと入りましょう。
 
昨日のJRの大規模運休ですが、(通過後はそれっぽかったですけども)別に「列車の運転が面倒くさかった」訳でもなく、「列車内に乗客を置き去りにするのを避ける」というのも一因に過ぎず、実際は列記とした国土交通省推奨の対応だったようです。
 
 
その名も「タイムライン防災」という、あたかも「Twitterの炎上を防ぐ」かのような名前の対応です。
ちなみに併記されている別名称が「防災行動計画」。
 
その内容というのは、
 
大規模水災害の発生前から各主体が迅速で的確な対応をとるためには、いつ、だれが、どのように、何をするかをあらかじめ明確にしておくとともに、それぞれ他の主体がどのような対応をとるのかを把握しておくことが必要となることから、平時から各主体協働による、タイムライン(防災行動計画)を活用した取組みを行うこと
──国土交通省の公式文書より一部転載(こちら)   
 
というもの。
次のページには「交通機関」の対処方法が書かれており、それぞれJR西日本の今回の台風における行動と合わせてみますと、
 
 
①強風段階の対処──交通サービス運行停止予告
(運行停止の可能性を早めに周知)
JR西日本:2日ほど前から車内放送・駅電光掲示板およびホームページなどで徹底的に周知を図っていた 【計画に則った行動】
 
②大雨段階の対処──運行停止手順の確認及び行動
(事前の協定に基づき、運行停止等で対処)
JR西日本:「14時ごろより間引き運転、16時ごろより順次運行停止」&当日14時ごろより、各路線の終電時刻を利用者にホームページ他で公表 【計画に則った行動】
 
③暴風域突入時の対処──運行停止・施設の保全及び待避
(浸水しても早期復旧・再開が可能なように運行停止、施設の保全・退避)
JR西日本:16時以降の列車はすべて大規模な駅にて留置か、車庫へと回送 【計画に則った行動】
 
④台風通過後の対応─運行状況、再開の見通しの公表
JR西日本:台風通過の余波を含め深夜まで長引くと予想し、翌日朝からの通常運転を公表 【計画に則った行動】
 
 
このとおり。国土交通省の通達通りの行動をとっているのです。
 
そもそもこの「タイムライン防災」は、一時災害はもとより二次災害の防止にも重点を置いたもの。
 
「早めに周知させておくことで当日の営業を各企業に自重してもらおう」みたいな皮肉った意味も含まれており、JR西日本は文字通り二次災害防止のため、確かに自ら「交通インフラを支える物」として、職務を全うしたのです。
 
でもJR西日本だけでは意味がなかった。
私鉄に危機管理能力が足りず、バカみたいに運転し続けた。
その結果、正しい行動をとったJR西日本だけが叩かれ、目の前の利益を優先した私鉄が優位に立ってしまった…と。真相はこうみたいです。
 
 
JR西日本も無鉄砲にやってるわけではなく、こうしてきちんと理由があっての行動をしてるといわれると、運転見合わせも仕方なく感じますが…それでも、と思う気持ちは確かにあります。
 
 
ではそれをなくすにはどうすればいいか。
 
いっそ申し訳程度の言い訳一言付け加えましょう!
 
 
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たとえば今回の件では、確かに事前に周知は徹底するようにしていましたが、その公表の中に上図のように「国土交通省の規定に則って」の一言でもあれば、今頃反応は少しでも変わっていたでしょう。
 
事実、今回の件でも「タイムライン防災」は一部の鉄道ファンにしか知られず、新聞記事などでもJR西日本の運行体制に疑問を投げかける描写が多数見受けられます。
 
確かに上陸時の規模も考えると大げさだった感じもしますが、計画時は「非常に大型で強い台風」だったわけですから、責める必要はありません。
 
 
安全を優先するか、利益を優先するか。
 
今後の気象異常時の鉄道会社の課題になりそうですね。
 
 
それでは~
 
 
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