楽号体験乗車編
若干物足りない感じもありましたが、時刻は早くも12時40分過ぎ。少々激しい通り雨が降りだしてきたころに五位堂駅まで戻ってきました。
ここからは12時59分発の高安行き臨時団体電車「楽」に乗車し、高安車庫の見学へとまいります…が、この時期では楽号乗車体験の部分のみをピックアップしてお届けします!
出発まであと10分という頃、やっと折り返しの楽号が到着。ここから団体客をおろし、特急の通過を待ってからの入線となります。
やはり幹線ということもあり多数の電車が行きかう中、無理やりダイヤを詰めて運転する電車のために入線も当然ながらギリギリに…。
そして通過電車の後、ソラリーはついに「貸切」の表示へ変わります!
これから楽に乗車する団体客や、楽号を一目見ようと集まった鉄道ファンでホームがいっぱいになったころ、満を持して到着です。
…かなり無理矢理ですが、一枚だけでも確保して乗車します。
逆にこれだけの大人数であれば、撮れただけでもマシなほうです…。
「あおぞらⅡ」に関しては「イルカ島さかなつかみ」参加時にほぼ絶対担当のだったため今まで3度ほど乗車したことがあるのですが、楽に関しては今回が初めて。
およそ10分ほどの乗車とはなりますが、存分に楽しんできたいと思います!
車両設備
早速ですが、車内はこんな感じです!
思ったよりも明るくシンプルな内装で統一されています。
発売からそう日もたたずに購入したのですが、早くも先頭車の座席は完売していたため2号車の乗車となりました…。
設備のご紹介をいたします。
座席は「あおぞらⅡ」とは異なり転換クロスシートの2列がけとなっており、団体列車という特性上座席間の仕切りなどは特にありません。
(団体列車にも使えるように、と設計された通勤形電車5200系も同じく転換クロスを採用しています)
各座席共通で窓側には机が設置されており、こちらは固定となっています。収納はできません…。
また、通路側の肘置きの下部には何やら意味深な器具が設置されていました。
全座席に設置されていましたが、これはいったい…?
そして各先頭車の後ろ寄りにはこちら、サロンルームが設置されていました!
こちらも特段無駄な装飾は無く非常にシンプルにまとめられています。
また、一応動線の確保のために通路も設けられてはいますが、そちらにもダメ押しとも言うべき補助いすが設けられていました。
さすが団体客のためだけに作られた車両なだけあります…!
先頭車は非常に面白い構造をしており、外観から見ていただいてもわかると思いますが、車両の中ほどだけがダブルデッカー車となっています!
出入り口側はビスタカー系列な車両だけあって、それを思わせる構造をしていますが…
もう片方の出入り口はらせん階段のような変わった形状をしています。
おそらく近畿圏の車両で、この構造の階段を採用しているのは「楽」号だけでは…?
少々急な階段ではありますが、急停車でもない限りは手すりをもたなくても上り下りが不自由なくできるレベルでしょう。
この階段の手前の手前まで座席が詰まっており、少々せまそうな座席も見受けられました…。
そして特筆すべきがこの大展望!
小さいお子さんがたくさんかぶりついてらっしゃいました。これは納得…!
運転席の仕切りが折りたたまれていることから、乗務員室右側への立ち入りが許可される場合もある…のかもしれませんね。
貫通路も付けれる構造になっていることから、万が一にも他の形式と併結運転を行う際には解放されるのかもしれません…。
運転席上部には謎の天窓がありました…(笑)
単なる明り取りなのか、それとも何か意味があって設置されているのか…気になるところです。
……というか、正面から見たときに若干気になっていた前照灯間の空白って内側から見るとこうなってたんですね…。
撮影のたびに灰色の濃淡が異なるため何か秘密でもあるのかと思いきや、客室内部の明るさがそのまま反映されていただけだったとは…(笑)
ちなみに肝心の前面展望席ですが、ご想像の通りこのとおり段々畑のようになっています。
なぜか最前列の席の方が失踪していたりと、不思議なほどに空席の目立つ展望席となっていました。
前より4列だけはシートカバーの色が異なっており、おそらく転換が不可能であることを表しているのかと思われます。
スタフ系
あまり注目されないスタフ系もご紹介いたします。
隠れていて申し訳ないのですが、一応種別表示灯選択機には「甲特」「乙特」なども一式取り揃えられており、ビスタカー系列の車両であることを思わせます。
…まあ楽が代走に入ることなんて万が一にもなさそうですけど…(笑)
運転士支援システムにはさすがに「貸切」は用意されておらず、「回送」表示でした。
ただちょっと迷走気味で、通常は右の「回送」を表示し続け高安到着時にのみ「高安停車」「ATS注意!」の表示に変わる、というものでしたが、河内国分手前で一度「種別?」と表示されるといったようなことも。…仕様ですよね?
普段は「回送」なんて見たくても見れない画面。
回送で「高安 停車」と表示されている非常に貴重な場面に遭遇できただけでも感激です!
高安の留置線が左手に見え、支援システムが「停車」と点滅しだすと終点はすぐそこです。
先行の急行も高安に臨時停車するため一瞬詰まりましたが、またすぐに動きだし高須駅に無事到着しました。
わずか十数分の体験乗車でしたが、あらかた車内をぐるっと見回れただけでも良しよしましょう!
高安にて
この状況できれいに撮影するとかムリゲーにもほどがあるぞ((((
ただでさえ撮影が下手な身分なもので、もうちょっとお手柔らかにしていただかないと…(汗)
…あ。
折り返し狙えば良かったんだ(単純ミス)
普通の鉄なら切っちゃいそうなソラリー氏もちゃっかり入り込んでいるという、“一粒で二度おいしい”、そんな画像を撮影し、一人満足げに駅を出ました。
高安編へ続く!
P,S,
件の「幻特急」と非常に類似した電車が4番線にやってきましたけど…。
もう終点は「高安」でいいですか?(((