ソラリー(フラップ or パタパタ)型発車標…が!(前編)

近鉄の発車標は皆様ご存知かと思います。
 
最近主流になってきたLCD(液晶ディスプレイ)タイプのほか、高安や天理、藤井寺などの一部の駅で見かける3色LED、道明寺や河内国分、大阪阿部野橋駅に設置されているフルカラーLEDタイプなど、いろいろありますが、中でも有名なのがこちらでしょう!
 
 
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ソ ラ リ ー 型 発 車 標 !
近鉄以外の私鉄では続々と撤去が進んでいますが、近鉄では未だにかなりの駅で使用され続けています。
 
それも撤去される駅も、大規模にダイヤが変わらない限りは1年度に1駅くらいの進度ですので、少なくとも東京オリンピック開催まではしぶとく生き残ると思います。
 
特に南大阪線
 
 
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付いてたら変に感じるだろうって?
 
いやいや、そんな。
ご覧のとおり、特に違和感なく設置されています。
 
 
形状を見たままに「パタパタ発車標」と言ったり、ちょっとおしゃれに英語で「パタパタと動く」という意味の「flap」(読み:フラップ)からとって「フラップ式発車標」と、様々な呼び名で認識されているこの発車標ですが、ここでは近鉄独自の言い方「ソラリー発車標」に従って「ソラリー式」と呼ぶことにしましょう。
 
実はこの発車標、買えちゃうんです。
フラグも何もネタバレしておきます。
 
買 え る ん で す 。 (安いとは一言も言ってない)
 
 
近鉄の鉄道部品は内容量が多い代わりにかなり高値で販売されていますが、一般的な鉄道ファンが「これ、欲しい!」と思うような品は、お金さえあればお持ち帰りができます。
 
良心的といえば良心的。金の亡者といえば金の亡者。
 
 
本日、万博記念公園で行われた「万博鉄道まつり」にて、こちらの近鉄のソラリー式発車標。
 
購入してまいりました。
 
今回購入したのは、大和八木駅の3・4番線の発車標です。
 
地元の大ターミナル 大阪阿部野橋駅のものを購入したかったのですが、「今回は持ってきてない」と一蹴されまして(笑)
 
しかし今年の五位堂のイベントに参加はできませんので、「どうせ同じターミナル駅なら」と購入を決意。
 
あべの橋の品はあるにはあるらしいので、狙っている方は次の塩浜での一般公開に行ってみてはいかがでしょうか…。私はもうこれで十分ですので。
 
 
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まずは…いきなり部屋に持ちはいることもできませんので、物置(という名の親の部屋)にいれまして。
 
傷がつかないように丁寧に梱包されているプチプチを興奮のあまりビリビリに割いて、ソラリー3基を無事奪還。
 
…ここからが実は大変なんですよね(笑)
 
 
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昨年の五位堂の際には少なくともすでに店頭に並んでいた状態。
 
つまり長い間梱包されていると、このようにコマが外れるという、購入しないと体験できないソラリーの意外な一面に直面するわけですよ、ええ。
 
まずはこれを一旦取り出しまして…。
 
 
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このように大きく欠損した部分に、1コマ1コマはめないと鑑賞すらままならない状態でお持ち帰りとなります。
 
見ていただくと分かる通り、中央の軸にはスロットがいくつも開いてますので、平行になるようにはめていきます。
 
この時、力強くおしすぎるとコマが変形したり、正常に回らなくなるので要注意!
 
 
…値段も値段ですし、せめて専用の段ボール箱か何かに、外れないように梱包していただけるとありがたいのですが(笑)
 
一応、経験者から普通に考えればわかるありがたい助言を書いておきましょう。
 
電車で持ち帰るには無理があります。
 
 
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さまざまな記述類をご紹介。
 
大和八木の発車標って2014年まで存在してた…と思うのですが、最終点検はなんと平成10年
 
10年以上も点検なしで動き続けるほど、頑丈な品なんですね…(笑)
 
 
どうやら製造会社は外国企業のようで、プレートがあーだこーだと書いたものも貼布されていました。
 
「STANDARD FLAPS」と書かれているところ、向こうでも「フラップ」と呼ばれてるんですね(笑)
 
 
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ちなみにこちらのフラップ板ですが、やはり設置から継続して同じコマで行けるはずもなく、ところどころ修正が加えられているようで、その箇所だけ妙な黄土色に網目模様となっていました。
※画像では下のコマが、修正が加わったと思われるコマです。
 
 
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3段すべて修正して並べた、圧巻の画像がこちら!!
 
これはすばらしい。圧巻としか言いようがない。
 
 
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こんな表示も思うがまま!!
 
コマを見ていると「さすが大和八木」と言えるようなコマから、近鉄独自の連絡列車によって分けられた新設設計まで、すべて見ることができます。
 
 
しかもですね、今回……
 
…と続きたいところなのですが、まだ修正作業が残っている上に用事もありますので、また深夜に投稿します!
 
少々お待ちを…。
 
 
それでは~
 
 
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