長岡京駅の電光掲示板の変わった動作

イメージ 1
前記事に画像を載せて触れましたように、長岡京駅の電光掲示板では通過列車接近時に、非常に特殊な動作がみられます。
 
それが妙なことに、JR西日本をよくご存じの方ならおなじみであろう、「急に“列車がまいります”と表示される」という動作なんです…(笑)
 
さらに変わった点といえば、通過列車が接近してから通り抜けていくまで、「通過」の2文字が一度たりとも顔を出すことはありません。
 
 
名物記事が「遅延レポ」だ──なんて言って、放送と表示だけを集めるためだけに混乱の中に飛び込んでいく迷惑極まりない存在の私でもあまり見たことがない動作なのですが、ここ長岡京駅では日常的に見ることができるのです。
 
その非常に変わった電光掲示板を、今回はご紹介したいと思います。


まずは長岡京駅の特異な点からご紹介しましょう。
 
イメージ 2
長岡京駅は2面4線で、高槻─京都間の駅では群を抜いて利用者が多めの駅となっています。
ただし通過線側に停車する列車はありませんので、終日鉄柵が設けられています。
 
なのに電光掲示板は島式ホームのものとなっており、さらに通過線側にも番線が与えられているのです。
 
 
同じような構造を持つ駅としては西宮駅なども存在しますが、長岡京駅との違いは先ほども書いた通り、電光掲示板に「通過」は表示されない点です。
 
画像右下にも映っている通り、表示されているのはすべて普通列車
では通過列車が接近しますと…
 
 
イメージ 4
① 3秒ほど黙ります。
 
いきなり表示するというわけではなく、まずは1段目を掃除するところから始まります。
というわけで先発列車を次発以降においやる処理をする間、1段目にはなにも表示されません。
ちなみにこれ、実は通過列車の先頭車はホームの半分を通過し終えてるんですよね…(笑)
なぜか画像撮影時のみ非常にスロースタートを切ったため、こういった画像となっています。
 
イメージ 3
② 簡易接近表示に入ります。
 
やっとのことで本領発揮!
 
4番線側に矢印を、そのほかのすべてを開けて一心不乱に「列車がまいります」と表示し、しばらく待機。
 
…そして列車が通過し終えたら、何事もなかったかのように再び次の列車を1段目に繰り上げ、普通が3段並ぶ状態に戻ります。
 
そしてもちろんのこと、これは下りホームのみならず、上りホームでも同様の事象がいられます。
 
 
その際の様子を動画にて撮影してきましたので、どうぞご覧ください!
 
一脚を初めて本来の使用法で使った気がするわ()
 
 
動画をご覧いただくと分かる通り、電光掲示板では対応できていませんが、自動放送には正しい情報が送られているらしく、「列車」、「電車」の区別もきちんと行われています。
 
 
──でも、惜しい。
 
 
実は自動放送氏、ちょっとお茶目なミスを犯しているのですが、お分かりになるでしょうか…?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
そう、この駅の通過線側には黄色い点字ブロックが無いのです。
 
下がれといわれても下がることはできず、屁理屈を通すと3番のりばのホーム端まで出ろとお願いされるわけで(笑)
 
同じような事例としては阪和線杉本町駅が存在しますが、あちらではその屁理屈にも屈しないよう(?)に、「危ないですから、ホームの内側に お下がりください」と文言が変えられています。
 


同じように簡易表示を出す駅は、天王寺駅の降車専用ホーム側(1番のりばの向かいや、12番のりば)もありますが、あちらでは「電車がまいります」に指定されているのか、完全な簡易表示を見ることはできません。
 
もし簡易接近表示を見たいという方、長岡京駅へお急ぎください。
 
 
ちなみに日中の場合、普通列車が4本しかないのに対し、通過列車は
・新快速  毎時4本
・特急サンダーバード  毎時1本
・特急はるか  毎時1本
・貨物列車  毎時1本?
…と通過列車の本数のほうが多めですので、待たずに見れると思います(笑)
 
 
以上、長岡京駅の電光掲示板の特殊な動作でした。
 
それでは~
 
 
Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved