近鉄の「路線図」を比較!(日本語・英語版)

イメージ 1
意外と近鉄電車のファンでも知らない方が多いのですが、近鉄では各駅の窓口で路線図を無料で配布しており、申し出るともらうことができます。
 
今までは日本語版のみでしたが、今回の「ラインカラー」および「路線記号」、「ナンバリングの設定」と同時に英語版も印刷されるようになったと聞き、さっそく入手してきました!
 


イメージ 2
まずは日本語版から!
 
これまでと異なり、ラインカラーを目立たせるため線が太くなったため、違和感がすごいです。
今まで通り各地の観光施設などが挿絵など交えて入れられており、ラインカラーも相まって非常ににぎやかな路線図となっております。
 
 
イメージ 3
ちなみに裏面は自社観光施設やホテルなどの案内となっていまして、折り目通りにたたむとコンパクトに書籍サイズまで小さくなります。
 
近鉄の各通勤型車両の車内に掲示されている路線図とまったくおなじもので、鉄道ファン的にもイベントに足を運ばずとも入手できるのはありがたいですよね(笑)
 
 
イメージ 11
一番混みあってるであろう、生駒山付近を拡大してみましょう。
 
駅名は中ゴシック、そのほかの名所・景勝地は細めのゴシック体で書かれており、遠目に見る分には煩わしいですが、じっくり見る分には非常に楽しいです。
 
 
わが地元、矢田(F06)には…特に何も書かれていない!!!!
まあ名所も何も、さびれた商店街しかないですけどね(*´∀`*)
 


イメージ 4
続いて英語版を見ていきましょう。
 
英語版では挿絵が全て省かれている反面、それぞれの観光地の画像が大々的に挿入されていて、これもまたこれでにぎやかです(*´ω`*)
 
吉野の千本桜、賢島の英虞湾(あご - わん)、あべのハルカス奈良公園や東寺など、外国の方に人気の観光スポットが詰め込まれています。
 
 
イメージ 5
裏面の内容は日本語版と打って変わり、自社観光施設やホテルの広告は一切省かれ、観光地の説明文などがぎっしりと書かれています。
 
QRコードからホームページの英語版観光案内に飛ぶこともできるなど、なかなか親切です。
 
 
イメージ 6
片面には先ほどの表紙と、やはり近鉄として外すことのできない「伊勢志摩サミット」の会場である賢島についての案内や、主な区間の特急の所要時間が記されています。
 
この所用時間の記載については日本語版にも存在しますが、ひっそりと書かれており、またナンバリングなどは一切書かれていません。
(上から3枚目の画像の左下、「近鉄特急は快適な旅をお約束」の下の表が所要時間表です)
 
 
イメージ 7
お待ちかね、もう一面には何が書かれているかといいますと、実はこちらには利用方法や発車案内、方向幕の見方、それから各サインシステムの意味などが書かれています。
 
順にみていきましょう!
 
 
イメージ 8
雑に訳すと、左側のページは
 
近鉄特急は全席指定なので、特急券を買ってから乗ってちょーだいね( ・ω・)」
 
「さらに特急しまかぜはプレミアムな特急やから、特急券のほかに「しまかぜ車両券」っちゅーもんが別に要るんや( ・ω・)」
 
「あと、近鉄レールパスとか関係なしに特急に乗る時は特急券がいるんやで( ・ω・)」
 
「電車の行き先や運行種別はそれぞれ電車横の表示機に書いてるから見てな。色によって種別違うからきーつけてな( ・ω・)」
 
 
右側のページは
 
「駅に発車案内付けてるから、ここで事前に電車の種別と行き先を見れるんやで。でもほとんどの情報は日本語だけで書いてるねん。ごめんな( ・ω・)」
 
(サインシステムの案内)
 
大阪難波、奈良、京都と大阪阿部野橋駅には外国語に長けてる駅員を置いといたから、遠慮せんとその人らに聞いてな。ただ朝の9時から夕方6時までしかおらんで( ・ω・)」
 
こんな感じです。
 
だいたいの近鉄の駅案内などについては網羅されており、図もさすが本家という忠実さで素晴らしいと思います。
 
ただ、せっかく主要駅の発車標を更新したのに、旧バージョンのまま載せちゃったのはなぜなんでしょう…(汗)
 
 
イメージ 9
半面はこちら。
 
雑訳も省きますが、雰囲気で皆様分かるでしょう。
要するに「普通の切符は自動券売機で、特急券は窓口で買うてな。で、切符はゲートに通せば通れるからな。」みたいな感じのことが、懇切丁寧に記されてあります。
 
多言語案内放送は種別と行き先しか言わない適当なものだったのに、ここにきて本気を出しちゃってますね…(笑)
 
 
イメージ 10
同じく生駒山のあたりを拡大してみました。
 
ケーブルカーの路線まで自社路線はまったく同じ量が書かれていますが、よく見ていただくとわかる通り、JR各線や南海高野線などが割愛されています。
 
あと個人的な意見なのですが、「高田市」(F24)が大阪線の駅なのか南大阪線の駅なのかわかりづらい位置にきてるので、変えた方がいいんじゃないかなぁ…と(汗)
 


イメージ 12
日本語版と英語版の違いはほかにもありまして、例えばこちら。
 
英語版では関西空港から南海線経由で「なんば」(近鉄大阪難波)へと向かう方法と、関西空港から「近鉄バス」経由であべのハルカス天王寺大阪阿部野橋)へと向かう方法が追加で記載されています。
 
逆に言えば、空港アクセスに関係の無い他社線は全部カットされています。
 
JR線についても「近鉄バス」を推す熱のあまり消されちゃってまして、なかなかおもしろいです…(笑)
 
 
イメージ 13
そして近鉄さんはご存知の通り名古屋の方へも足を延ばしてらっしゃいますので、もちろん「セントレア」、中部国際空港からのアクセスもばっちりです。
 
こちらは名鉄一強ですので、名鉄線のみ案内されています。
 


というわけで、近鉄の路線図をご紹介いたしました。
 
それぞれ、日本語版は日本人向けの込み入った案内を、英語版は外国の方向けにアクセス重視の案内となっており、違いを見つけるのもまた楽しいものです。
 
先述の通り窓口で申し出れば無料でいただけますので、興味のある方はぜひもらってみてください!
(英語版については、日本人向けにそう安々と配布してらっしゃるのか微妙ですが…)
 
日本人にすら知名度の低い路線図ですが、はたして日に何枚外国の方にわたっているのか知りたいですね…。
 
せっかく良い物を持ってるんですから、改札口に「無料の路線図あります!」ぐらい書いてもいいと思うのですが。
 
 
それでは~
 
 
Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved