「停車駅」は終点を含む?含まない??

イメージ 1

最近の駅自動放送は進化し尽くしたもので、連絡案内や先着案内、続き合成音声を使用して即座に駅員さんが文字を打ち込み、今までだったら駅員の案内に頼るしかないような突発変更の案内も自動で流せるまでになりました。


しかしここで原点(?)に戻ろうではないかと!

停車駅をどう言うかが全く統一されていないではないかと!!


停車駅とは読んで字の如く「その電まる」のこと。

ということは終点には必然的に停まるから停車駅に含まれるのではないか…ここでかなり割れるんですね(´・ω・`)


今回は自分の動画ですでにご紹介済みの放送を持てきつつ、停車駅の案内はどれが理想的かをまとめてみました( ・ω・)b

JR西日本(SUNTRAS型放送)

JR西日本の誇る自動放送技術の結晶「SUNTRAS型放送」。
「関西の自動放送といえばこれ!」という方もおおいでしょう(*´ω`*)

こちらは停車駅に終点を含みません

次駅が終点の場合は「(種別)は(終着駅)まで停まりません」という放送に変わります。
(例:くろしお・新大阪行きの場合:特急くろしおXX号は、新大阪まで停まりません)

JR西日本(SUNTRAS型放送亜種)

関西空港駅に独自に導入されているSUNTRAS型放送の亜種では、JRホーム、南海ホームとも終点を含んで停車駅を案内します

同じような放送ながらわずかに差異があるという…(*´ω`*)

ではJRにここまでやらせた南海はどれほどすばらしい放送を持っているのか…と!

それではお聞きください。


そもそも停車駅案内は次駅のみ…という(´・ω・`)

関西では特殊な例ですが、そもそも自動放送に対する熱もあるやらないやらわからない会社ですので…でも臨時停車の案内まできっちりできたり、よくわからない仕様でいらっしゃる。

近鉄電車

「近畿」を社名に背負う関西代表、近鉄さんはというと…「途中の停車駅」と終点を含まないことを明確にしたうえで終点を含まずに案内します。

さすが自動放送に対する熱が関西私鉄でも群を抜いて高いだけあり、こういうところに抜かりはありません(*´ω`*)

この形式は昔からのようで、旧放送でも「途中、…に停まります」と文言こそ違うもののニュアンスは一貫されています。

発メロでは非常に先進的な京阪電車

放送はというと「停車駅は…です」で、終点を含めて案内をします。特段終点駅についての協調はありません。

京阪電車は全国的に見ても非常に珍しく路線毎にほぼ各駅の自動放送が統一されており、さすが案内そのものへの熱の入れようが違う会社はレベルが高いなぁと感心するしかございません。

阪神電車も多数派の終点は含まずに案内パターンで「停車駅は…です」と案内をします。

各駅停車の区間がある場合はその始点をまず案内し、「始点から終点まで各駅に停車します」と後から付け加えて言う少し回りくどい言い回しです…が。

何より阪神電車の放送で取り上げるべきはその多彩な乗換案内の情報量でしょう(*´ω`*)
興味のある方は一度調べて聞いてみてくださいね!

(2:30ごろからお聞きください)
梅田を出ると始まる複々々線の競争でおなじみ、阪急電車の放送は簡単に言うと「南海の放送の正統派完成形」です。
南海電車さんのものを劣化コピーと言った方が正しいかもしれませんが…(^^;)

肝心の停車駅はというとこちらもやはり終点は省くパターンでございます。

広島駅

(18:30ごろからお聞きください)
今度は少し関西から離れまして、広島駅の自動放送から。

こちらは少し特殊な放送で、たとえば宮島口行きで横川と五日市の二駅に停まる場合は
「停車駅は、横川、五日市、宮島口に停まります。」
と日本語としては少々おかしな放送文で流されます(;´・ω・)

これは途中から聞いた場合でも放送としてつながるように…という配慮なのですが、実際文字で読む分と放送として聞く分には違和感が比ではないですね…。

何はともあれ、こちらは終点を流すタイプに違いはありません。

こちらはJR九州 博多駅から。
JR九州もかなり早い時期から質の高い詳細型放送を流していただけあり、情報量とまとめかたは「さすが」の一言に尽きます。

こちらの停車駅案内は
「(種別)・(行き先)行きの停車駅は、A, B, C, 終点 Dです。」
と、停車駅を流すタイプでさらに終点であることを強調する、我らが近畿代表の近鉄と相対しつつもすばらしい案内を持ってらっしゃいます(*´ω`*)

最後に番外編として新幹線の駅放送から。

こちらは「近鉄方式」とでもいいましょうか、「途中…に停まります」の形式で終点を含まないことを明にしてから途中駅を案内します。


ということで西日本のいくつかの放送を取り上げましたが、結果としては

・終点を含まず
・途中の停車駅であることも言わない

停車駅案内が非常に多かったです。

停車駅というからには終着駅とは異なるから…と考えるか、もしくは終点に止まらないはずが無かろう…ということでしょうか。


個人的にはJR九州が唯一独自に取り入れていた終点まで含めて案内し、さらに終点駅を強調する言い回し。

もしくは近鉄や新幹線のように途中の停車駅であることを強調する言い回しが好みですかね(*´∀`*)

特に前者の場合は行き先を聞き逃してもわかるというメリットがありますのでなおさら良しでしょう。


なにか他にも特徴的な停車駅案内がございましたら、コメントにてお知らせいただければ幸いです。

それでは~


Written by Yatatetsu ... All Rights Reserved