Yahoo!ブログの統計機能には「何と検索してこのブログにたどり着いたか」を見る機能がありまして、それによるとこれを目的に来た方が一定数いらっしゃったため、一応まとめておきます。
なお記事中では便宜上、長堀鶴見緑地線も「4打点チャイム」としています。
途中駅の場合
英語放送未導入線区での放送例
♪(4打点チャイム)2番線に / 新大阪行きが / 到着します。
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / なんば / 梅田方面 / 新大阪行きです。
♪(発車警告音)
「白線の内側へお下がりください」は無い線区(谷町線等)も存在します。
英語放送導入済み線区での放送例
♪(4打点チャイム)2番線に / コスモスクエア行きが / 到着します。
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
The train / on platform 2 / is bound for / Cosmosquare / via / Bentencho.
♪(発車警告音)
「白線の内側でお待ちください」についてはこちらも同様です。
英語放送で経由地を流す場合は最も近い1駅が基本的に流されます。ただしこの例のように、さらに乗降客が多い駅がある場合などにはそちらが優先される場合もあります。
(長堀鶴見緑地線では英語放送で経由地案内はありません)
通過駅のある電車での放送例
こういった場合には途中停車駅が流されます。停車駅は到着放送時に一度だけ流れます。
♪(4打点チャイム)2番線に / 準急 / 京都河原町行きが / 到着します。
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 準急 / 京都河原町行きです。
The train / on platform 2 / is bound for / Kyoto-Kawaramachi / via / Nippombashi.
♪(発車警告音)
準急、直通特急では方面の代わりに種別が放送されます。
英語放送では種別に該当するパーツや、停車駅の案内は一切存在しないため通常と同じく経由地案内が流れます。
終端駅の場合
終端駅の放送は少し特殊で、コスモスクエアや大正など発着のりばが分かれていない駅では、「先発」「次発」の発車順序が流されます。
英語放送未導入線区での放送例
◆次発の場合
♪(4打点チャイム)2番線に / 次発 / 大日行きが / 到着します。
♪(メロディー数回)
(先発の電車が発車)
2番線に / 停車中の電車は / 先発 / 大日行きです。
2番線から / 大日行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
◆先発の場合
♪(4打点チャイム)2番線に / 先発 / 大日行きが / 到着します。
♪(メロディー数回)
2番線に / 停車中の電車は / 先発 / 大日行きです。
2番線から / 大日行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
次発か先発の案内は接近放送時、および停車中放送時に行われます。
なお入線時から先発だった場合、長堀鶴見緑地線など一部の線区ではでは停車中放送を省略します。
停車中放送では御堂筋線を除いて経由地は省略します。こちらは発車のおよそ1分前に放送されます。
英語放送導入済み線区での放送例
◆次発の場合
♪(4打点チャイム)2番線に / 次発 / 大正行きが / 到着します。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 京橋 / 森ノ宮 / 心斎橋方面 / 大正行きです。
The train / on platform 2 / is bound for / Taisho.
(先発の電車が発車)
2番線に / 停車中の電車は / 先発 / 大正行きです。
The train / on platform 2 / is bound for / Taisho.
2番線から / 大正行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
◆先発の場合
♪(4打点チャイム)2番線に / 次発 / 大正行きが / 到着します。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 京橋 / 森ノ宮 / 心斎橋方面 / 大正行きです。
The train / on platform 2 / will be the next train to depart for / Taisho.
2番線から / 大正行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
"will be the next train to depart for Taisho."は「大正へ向けて発車する次の電車」といったニュアンス。
日本語そのままではなく少し意訳した形になります。
なお長堀鶴見緑地線では先発で入線した場合に停車中放送を省略されますが、今里筋線などその他の省略しない線区では、日本語放送では他線区と同じく経由地を省いた簡単な案内が、英語放送では到着放送と同じ英文が流れます。
ただし四ツ橋線では終端駅でも発車順序の呼び分けは行いません。停車中放送も経由地が放送されます。
折り返し設備を有する駅
天王寺駅や北加賀屋駅にはじまり、新金岡、喜連瓜破、都島、心斎橋、中津、江坂、長田…挙げ始めるとキリがありませんが、この中でも折り返しを行う際に必ずのりばが分かれている駅での場合の放送がこちらになります。
ここからは英語放送を導入している線区のみをご紹介いたします。(未導入線区では英語放送を省くとその通りになります)
のりばが固定されている場合
♪(4打点チャイム)2番線に / 横堤行きが / 到着します。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 心斎橋 / 森ノ宮 / 京橋方面 / 横堤行きです。
The train on platform 2 / is bound for / Yokozutsumi.
(先発の電車が発車)
2番線に / 停車中の電車は / 横堤行きです。
The train / on platform 2 / is bound for / Yokozutsumi.
2番線から / 大正行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
当駅始発の電車が入る場合には、必ず停車中放送と発車放送を流すのが大阪市営地下鉄流。
コアなお話をするとこの時だけ「ーー行きが」ではなく「ーー行きです」と語尾の異なる放送パーツが手に入ると、個人的にポイントの高い放送です(*´ω`*)←
なおご覧いただいたのは大正駅のもの。
実は終端駅の放送から「先発」、「次発」の案内を取っ払えば、当駅仕立の列車の案内と同じになっちゃうんです。
のりばが変わる場合
折り返し設備を保有する駅でも時間帯によって、もしくは特定の列車のみ本来発車しないのりばから発車する、つまり入ってきたそののりばから折り返して発車する、いわゆる「逆出発」を行う例があります。
大阪市営地下鉄では極力のりばの変更がないように努めていますが、運行の都合上止むを得ず定期ダイヤで逆出発を行なっている駅がありまして、そういった特殊な例の場合の放送です。
…本当に類い稀な例しかなく、確認できているのは江坂駅での江坂止まりの折り返しと、長田駅の始発のみです。
例も少ないため両駅の文面をそのまま載せさせていただきます。
江坂駅の例
♪(4打点チャイム)2番線に / 折り返し / なかもず行きが / 到着します。
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 折り返し / 梅田 / なんば / 天王寺方面 / なかもず行きです。
2番線に / 停車中の電車は / 先発 / なかもず行きです。
2番線から / なかもず行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
長田駅の例
♪(4打点チャイム)1番線に / 折り返し / コスモスクエア行きが / 到着します。
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
1番線に / 到着の電車は / 折り返し / コスモスクエア行きです。
The train / on platform 1 / is bound for / Cosmosquare.
1番線に / 停車中の電車は / 先発 / コスモスクエア行きです。
The train / on platform 1 / is bound for / Cosmosquare.
1番線から / コスモスクエア行きが / 発車します。
♪(発車警告音)
どちらも共通するのは「折り返し」が付くこと。
こちらも先述の「始発列車」ルールに則り停車中放送が流れますが、ここでは「先発」であることがきちんと強調されています。
このことからわかる通り、同一ホームから同一方面の電車が並ぶ場合、停車中放送ではたとえ途中駅であっても発車順序が流れるようになっているのです。
残念ながら中央線の例では到着放送時、英語放送ともども経由地が省略される欠点がありますが、折り返すことを強調するためとしたら納得できます。
非営業列車の場合
非営業列車接近時は、長堀鶴見緑地線を除いて放送始めのチャイムが警告音に変わります。
当駅止まりの例
♪(警告音)2番線に / 当駅止まりの電車が / 到着します。
危険ですから白線の内側へお下がりください。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 当駅止まりです。
ご乗車にならないように願います。
The train / on platform 2 / is not taking passengers.
非営業列車接近時には「白線の内側でお待ちください」から「内側へお下がりください」に変わるという、そんな小さなこだわりが楽しい放送です。
Not taking passengers. は駅表示にも適用されております。訳としてはだいたい「乗客を載せません」ぐらいでしょうか。
なお非営業列車の発車時には、発車警告音は流れません。
回送電車の例
♪(警告音)2番線に / 回送車が / 到着します。
危険ですから白線の内側へお下がりください。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 回送車です。
ご乗車にならないように願います。
The train / on platform 2 / is out of service.
こちらでは英語放送が「非営業」に変わります。ここもなかなかのこだわりポイント、点数高めです。
ここで注目すべきはこの表現。「回送車」という言い回しについて聞きなれない方も多いでしょう。
同じように南海電車の「普通車」という表現が珍しい、と鉄道ファンの界隈ではたまに話題に上ることがあります。
実はこちら、元が路面電車だったという名残なんです。
路面電車は道路の軌道上を走行していたからか「回送列車」という表現を嫌う傾向があって、代わりとしてこの表現がよく使われていたゆえに、そういう歴史を持つ路線では意外と残ってたりします。
…というか関西私鉄は、今も残ってるかは別としてだいたいその影響を受けてます。
受けてないのは小さな私鉄が集まって大きくなっちゃった近鉄さんや、独自ブランド最重視の阪急さんぐらいのものでしょう。
ちなみに回送車の放送は、長堀鶴見緑地線など通過の案内を持っていない路線では通過列車の接近を知らせる場合にも用いられるため、この放送が流れたからといって停車するとは限りません(まあ通過するのは結局だいたい回送なのですが)
なお通過の案内は未収録のため割愛させていただきます。
最終電車の案内
最終電車の案内は直通先があるか無いかで大きく変わります。
中央線での最終電車案内例
◆改札階(接近予告放送のみ実施)
荒本、生駒方面は / この電車が / 最終です。
お乗り遅れのないようにご注意ください。
The last train for / Gakken-Nara-Tomigaoka / will soon be departing.
This is the final service to / Gakken-Nara-Tomigaoka.
(同じ内容が3回流れます。途中駅ではだいたい前駅に到着したタイミングで流れます。)
◆ホーム階
荒本、生駒方面は / この電車が / 最終です。
お乗り遅れのないようにご注意ください。
(同じ内容が2回流れます。途中駅では前駅を発車した頃に放送します。)
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
The train / on platform 2 / is the last train bound for / Gakken-Nara-Tomigaoka.
♪(発車警告音)
なお最終電車では到着放送時に方面の案内が省略される代わり、直通運転のある線区では途中の駅をあえて名指しで強調する最終案内も流れます。
なお直通路線に乗り入れる最終が発車したあとは、たとえば中央線終車の森ノ宮行きでは「生駒、学研奈良登美ヶ丘行きは終了しています」、千里中央行きの最終発車後に入る新大阪行きでは「江坂行き、千里中央行きは終了しています」とその先へ行く電車がない旨を流します。
続いてはむしろ直通先の方が権力を持っている例、非常に特殊な堺筋線の例をご覧ください。
堺筋線での最終案内の例
◆改札階
お乗り遅れのないようにご注意ください。
The last train for / Kita-Senri / will soon be departing.
This is the final service to / Kita-Senri.
◆ホーム階
危険ですから白線の内側でお待ちください。
♪(メロディー数回)
The train / on platform 2 / is the last train bound for / Kita-Senri.
♪(発車警告音)
この路線のみ改札階での予告放送時にものりばが流れます。
予告放送時に流れる英文は中央線と同じ文面です。「最終電車であること」、それと行き先のみが流される非常に簡易なもので、英語放送では連絡案内は一切行われません。(英語放送ではのりばも流れません)
2段階連絡の場合でも例のように流れるようになっており、放送もかなり長め。聞いていてかなり楽しいです。
(例)
お乗り遅れのないようにご注意ください。
この場合には改札階で英語放送は流れません。
あくまで英語放送は最終案内のみとキッチリ使い分けています。
また同様にこの接続案内は接近放送でも流れます。
最後に直通運転のない例として、長堀鶴見緑地線の放送文をご覧ください。
(長堀鶴見緑地線めは英語放送が初期に導入されたため、少し他線区と比べ変わり者です。)
長堀鶴見緑地線の例
◆改札階(接近予告放送のみ実施)
お乗り遅れのないようにご注意ください。
The last train for Taisho will soon be departing.
This is the final service for today.
◆ホーム階
♪(4打点チャイム)2番線に / 大正行きの / 最終電車が到着します。
♪(メロディー数回)
2番線に / 到着の電車は / 大正行きの / 最終電車です。
The train / on platform 2 / is the last train bound for / Taisho.
♪(発車警告音)
長堀鶴見緑地線では改札階での予告放送は全て女声で行われます。
またこの路線では改札階での英語案内 "The last train for ..." が全て一文で収録されており、そのため2文目では "This is the final service" のあとに "for today"(本日の)と流すことで対応しています。
…これを横堤行き最終が控えている門真南行きで流しちゃうと実はあまりよくないのですが、それはまた別記事にて。
大阪市営地下鉄の放送についてはだいたいこんな感じです。
連絡案内についてはぜひ日中も流してほしいですね(*´∀`*)
それでは~!