しっくり来たり来なかったり。4か国語放送

こんばんは。やたてつです。

先日投稿した吉野行き快速急行。全区間4か国語放送という大収穫のおかげで、今まで謎に包まれていた中韓放送の内容がかなり明らかになってきました。


・「~の各駅にお越しのお客様はお乗り換えです」の放送文

中韓放送では吉野口の乗換案内時にICカードに関する案内をしないこと

・「終点」の場合の放送

・やはり中国語放送の「大和八木」(たーふーぱーむー)はかわいいこと


今日はこの辺りにトピックを絞り、疑問点を含めお話しようと思います。

「~の各駅にお越しのお客様はお乗り換えです」の放送文

以前、橿原神宮前行き準急のあべの発車後4か国語放送をTwitterに投稿させていただきましたが、その際の中韓での自動放送と対応する日本語放送がこのようなものでした。


恵我ノ荘・高鷲へお越しのお客様はお乗り換えです。

前往恵我ノ荘和高鷲的乘客,請在這裡換車。

에가노쇼, 타카와시에 가시는 승객분께서는 갈아타십시오.


この案内文が急行でも用いられているのかと思いきや、急行では事情が全く異なりました。


河内長野方面と駒ヶ谷から先、磐城までの各駅へお越しのお客様は次の古市でお乗り換えです。

前往河內長野及駒谷方向至磐城之間各站的乘客,請在下一站 古市換車。

카와치나가노 방면과 코마가타니부터 이와키까지 각역으로 가시는 승객 여러분께서는 다음역 후루이치에서 갈아타십시오.


なんと日本語放送に合わせてどの言語も「次の駅、古市」と流していました。

ちなみにこれは英語放送もしかりです。


また英語放送では反映されていませんが、中韓では「各駅へお越しのお客様」の“各駅”もしっかりと流されています。



ここで少し気になるのが「どうしてわざわざ通過駅の案内を流すのか」というところです。

当然ながら情報はないよりある方が断然いいんです。ただ古市次駅放送の全文を見てください。


歡迎大家乘坐近鐵電車。本次電車是開往吉野的快速快車。

近鉄電車へようこそ。本列車は吉野行きの快速急行です。


下一站是古市。

▶次の駅は古市です。


前往河內長野方向及駒谷至磐城之間各站的乘客,請在下一站 古市換車。

河内長野と、駒ヶ谷から磐城までの各駅へお越しのお客様は、次の駅、古市で乗り換えてください。


中国語放送だけ抜き出してみました。

…わかりますでしょうか、「古市の次は尺土に停まります」という放送はないのに通過駅の案内が入っている変な放送になってしまっています。

近鉄が目指すタブレット放送の中韓放送はあくまで補助的なもので、到着駅名と乗換案内が流せればよい程度のものになっています。
中韓の放送については個人的にもこういった考えもアリだと思います。なので次の停車駅を流していない点は置いておきまして。


乗換案内の内容は日本語と共通になってしまっているため、このような「次の停車駅が分からないのに通過駅だけは案内される」点がなんとも不格好です。

中韓放送では「河内長野方面はお乗り換えです」のみ流すように変えるなど、簡易なものにするのであれば簡易なものにとどめる方がよいのではないでしょうか。

中韓放送では吉野口の乗換案内時にICカードに関する案内をしないこと

これは表題の通りです。

本年3月17日より、和歌山線高田~誤乗間でもICOCAが使用できるようになりました。(これにより日本語、英語の放送が変更されています)

吉野口からJR線に乗り換える場合、ICカードを専用精算機にタッチしないとJRに乗り換えたという履歴が残らず、改札を出る際にエラーが出ます。

これについて日本語、英語では「ICカード専用改札機にタッチしてください」という旨の案内が流れるようになっています。中韓ではどのような案内が流れるのかと非常に楽しみにしていた案件でしたが、なにも流れないという結果でした。

最低限の内容に絞るとしたら乗り換え案内のみで事足りますし、納得です…(*´ω`*)

「終点」の場合の放送

「この電車はこの駅までです」の放送は新田辺行き急行で収録しましたが、「終点です」という案内は未収録となっていました。

近鉄では終点と流す駅が少ないため収録は困難を極めていましたが、今回あっさりと収録できてしまって拍子抜けしてしまいました。

終点駅到着時の放送は以下のようなものです。


感謝大家乘坐本次電車。終點站吉野到了。
感謝大家乘坐近鐵電車。

승차해주셔서 감사합니다. 요시노 종점역입니다.
긴테쯔를 이용해주셔서 감사드리겠습니다.


感謝しまくりなのは日英中韓すべて一緒です。そこは置いておきまして…笑

終点駅到着時はやはり途中駅止まりと異なり「終点」とはっきり読み上げていました。


途中駅止まり時には「本次電車的終點站到了」(本列車の終点駅に到着です)と流すことを知っていれば、その使い分けに感動間違いなし(?)ですね!

やはり中国語放送の「大和八木」(たーふーぱーむー)はかわいいこと

歴代これほど癖になる放送パーツが存在したでしょうか。

SUNTRASの"Amanohashidate"(男声)、"Suminodo"(女声)、近鉄車内放送の"This is Muda"などろくでもないものにはまってきた私がいま、熱烈に押している放送が中国語放送での「大和八木」です。

(好きすぎてそれだけで動画を作ってしまいました http://nico.ms/sm33037702 )


もう本当に好きなんです。ガチャガチャとかの景品のボタンを押すと音声が流れるやつがあるじゃないですか、それで採用してほしいくらい好きです。

橿原神宮前到着時に4か国語放送が流れたらぜひとも聞いてみてください。絶対癖になること間違いなしです。“前往”(チェンワン)の後に流れます。



中韓の放送を扱われる車掌さんも本当に少しずつですが増えてきまして、非常にいい傾向だと思います。

観光地へ向かう電車では、このように「絶対に観光客が利用しているから流すべきだろう」と判断し、全区間で流すような車掌さんが増えることを期待しております。


それではー!
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