1日1本のみの御所駅2番のりば発

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かつて関東進出を夢見ていた近鉄には数多くの未成線が残っています。

いまや盲腸線の1つとなっている御所線にも御所〜五条方面への延伸計画があり、その名残で御所駅はご覧の通り。

いかにも待避設備を持つ中間駅にも化けそうな構造をしています。


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終端駅として一生を過ごすことが決まった御所駅ですが、通常、2線あるうち改札から近い1番線のみを用いて運転を行っています。

ところが線路設備を定期的に使用することで長持ちさせるため、1日1本のみ2番線から発車する尺土行きが設定されています。

いわゆる「錆び取り列車」というやつですね。


これが早朝、始発から2本目というなかなか鬼畜な設定で来るものを拒んでいましたが、今年のダイヤ変更から平日15:10発、休日15:11発の電車が2番線発に変更されました。

葛城高原号のついでにこちらも少し取材して来ましたので、どうぞご覧ください。




まずは動画から。パタパタの様子と自動放送を記録していますが、それほど面白い放送はありません。

この列車のメインとしては特殊なパタパタ表示でしょうか。


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「先発2番線」と書かれた珍しいコマ。近鉄全路線を探してもここにしかないコマです。

御所駅にはパタパタが1番線にしか、しかも改札に一番近い1基しかなく、2番線の案内もしようとするとこれしか手がなかったようです。


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15:10発の電車が発車後、1番のりばにはこのような立て看板が(力業で)立てられます。

左側に移っていますが、わざわざパンフレット立てまで通路をふさぐように移動させるほどの用意周到ぶりです。

こうして1日20分程度しか入れない2番線のお仕事が始まります。


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構内踏切から線路を。

いつもは電車がくるたび無意味に鳴っているように見える構内踏切も、この時ばかりは頼もしく見える気がしなくもないです。


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色あせた番線標。旧式サインシステムであるどうこう以前に色あせ方が半端ではありません。歴史を感じさせますね。




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1日1本、5分間だけ停まる電車。普段見られないこちらからみると大したことない光景ですが。


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1番線側から見るとこの様子。違和感の塊です。

電車の発車を見送ると構内踏切がまたロープで封鎖されます。



特殊な運用ゆえ、なぜ混乱が少ないであろう6時台から15時台に変更されたのか気になるところです。

次のダイヤ改正で生き残る保証もありませんし、早めに記録されることをおすすめいたします…( ˘ω˘ )

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