223, 225, 323系の車載自動放送の流し方

TwitterのDMで以下のような質問をいただきましたので、ついでに便乗して記事にしてみました。

Q. 日本語放送の後に肉声放送を挟んで、また英語放送を流すという放送方をしている車掌がいるが、どのように設定して流しているのか

結論から言いますと、何の設定もしていません。マイクの使い方次第でアレンジができるというわけです。次の図をご覧ください。


イメージ 1

223, 225, 323系の車載の車内自動放送は日本語パートと英語パートで1つの放送になっているわけではなく、それぞれ別個の放送として分かれており、連続して流れている形になります。


あるパートのどこかでマイクのスイッチを入れた場合(肉声放送を開始した場合)、そのタイミングから後の該当パートの放送がすべてカットされます。

日本語パートでその操作をした場合は、マイクのスイッチを切ると同時に英語パートが再生されます。
英語パートで同じ操作をした場合は、それ以後の英語放送がカットされなにも流れません。

イメージ 2


ですので、要領がいい車掌さんは日本語放送と英語放送の間に肉声で補足を入れる形をとっています。

イメージ 3

日本語と英語の間に2秒ほど空いているのは、車掌さんがタイミングをつかみやすいようにするためです。



以下は補足です。

もし誤って英語パートをカットしてしまった場合、英語放送を流せなくなるのではないか、という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、そういうわけでもありません。

マイクの隣に「再放送」というボタンがあり、これを押すと最後に流れた自動放送がもう一度初めから流れます。日本語パートのはじめでマイクを起動させれば英語案内に飛びますので、日本語放送を二度流す必要もありません。

中地半端にしか導入されていないように見える自動放送ながら、かなり考えられている構造です。


ご参考になれば幸いです。
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