Q. ダイヤ乱れにより、A-SEATがある編成が本来と異なる列車に充当された場合、いったいどうなるのか
この視点を完全に忘れていたわけですが、JR西日本といえば月一くらいで、元のダイヤのかけらも感じられないくらいに遅れることで有名です。
これにより大幅に運用変更が発生し、A-SEATを連結した編成が米原まで行ったり、普通電車の運用に入ったり、好き勝手していたようです。
この件を知ったのが今朝。実は昨晩の時点で「全然違う運用に充てられる」事象は発生していたらしく、今朝も本来入るはずではない米原始発の新快速・姫路行きに充当されたと聞き、尼崎駅まで見にいってきました。
The answer is...?
まず気になる「果たしてどうなるのか」の答えですが、答えは単純で無料開放するという形でした。シートは特急と同等、コンセントあり、Wi-Fi完備と至れり尽くせりのA-SEAT車両に無料で乗れるとは、なんという乗り得列車でしょうか。偶然にも通勤通学で乗り合わせた方々は非常に幸運だったといえるでしょう。
しかもJR西日本はこうなることも想定していたようで、自動放送でも「A-SEAT車両はつながってるけど無料やで」という旨の案内が流れていました。駅員さんの肉声放送が丸被りしお聞き苦しいかと思いますが、記録としてお楽しみください。
「足元△印9番の車両はA-SEAT車両ですが、この電車に限り乗車整理券は不要です。なお、車両中央には乗車口がありません」
「この電車に限り」といった痺れる表現、そして「車両中央には乗車口がありません」という抜かりない補足。
すばらしい。完璧な放送です。
通常時(A-SEAT営業時)と比較してみましょう。
「足元△印9番は有料座席A-SEATです。A-SEATと書かれた乗車口でお待ちください。
ご利用には乗車券のほかに、乗車整理券が必要です。乗車整理券は車内でお買い求めください。
なおA-SEATが満席の場合はご利用いただけません」
「足元△印9番の車両はA-SEAT車両ですが、この電車に限り乗車整理券は不要です。なお、車両中央には乗車口がありません」
営業時でしたら「A-SEATと書かれた乗車口でお待ちください」で済ませるところですが、A-SEATとしてご利用いただけないということで「車両中央には乗車口がありません」という表現に置き換えているようです。
発車標の表示も特殊で、本来「△9は有料座席」と表示されるサイクルでは「△9は中央ドアなし」と表示されます。
ちなみに日本語表示の方は営業時と差はありませんでした。
もう一つの疑問
「A-SEATが本来と違う運用に入ってしまったせいで無料開放した」というところに気を取られてしまい、そちらだけを追いかけたわけですが、
では「A-SEATがどっかに行ってしまったせいで、本来A-SEATを連結している運用なのに全車普通車で運転する」場合は何か案内があるのか。これを確かめ忘れてしまいました。
幸運にも今朝の新快速・野洲行きで確認された方がいらっしゃいましたら、お知らせいただければ幸いです。