道路の信号機の中身を見てみよう

身の回りにありふれているのに普段気にも留めないものって、けっこういっぱいありますよね。

 

たとえばこれです。

 

 

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道路に設置されている信号機――とか。

 

今日は信号機を深く見ていきたいと思います。

 

 

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というわけで信号機をご用意いたしました。さすがにLED式の奴はまだ廃品として出回っていないので、電球式のやつでございます。

大きさの都合で黄色1灯しか用意できなかったのですが、中身は3灯とも同じなのでぜひ参考にしてください。

 

ちなみに「大きさの都合」と書きましたが、どれだけでかいかと言うと、

 

 

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これ1個で縦横30cmを超えます。青黄赤そろえると横は約1mになるんです。

しかも重いです。これだけで(体感ですが)5kg以上あります。

 

つまり、

 

 

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…ってことです。

もし誤って衝突して倒そうものなら、柱の部分だけでも大きいのにこれだけの重量物が勢いのままに地面に飛んでくるんですから、どれだけ被害が大きくなるやら……って考えるとハンドルを握る手が慎重になりそうですね。

 

 

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ちなみに信号機の正式名称(商品名)ってご存知でしょうか?

 

「金属製車両用交通信号灯器」

これが彼らの正式な名前です。

 

 

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それでは、御開帳~(*´∀`*)

 

筐体は大きいのに中身は意外にシンプルです。それもそのはずで、奥に出っ張っているのは電球部分を保護するためなのです。信号機の制御は信号本体ではなく、交差点のどこかに設置されている別の制御機で制御されていますので、小難しい機械類もくっついていません。本当にライト、配線、基盤、これだけです。

 

このお椀状になっているところで光を反射させて、1個の電球で全体に光が届くように工夫されています。

 

 

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適当な照明で疑似点灯させてみました。反射を利用してしっかり全体が光っているのが分かります。

 

LEDタイプだとライトの部分が平面なので、奥に出っ張る必要が無いため、どんど薄く・軽くなっているんですね。

 

 

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ちなみに電球は、「交通信号」と印字された専用の電球が用いられています。

 

 

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本来こういった信号機は、産業廃棄物として処分されるはずなのですが、ごみに価値を見出す私のような人種が大勢いるおかげで、たまーに市場に流れ出てオークションサイトなどに上がっていることがあります。

 

本来出回らないはずのものですから、平均落札価格も高めです。どうしてもほしいという方は覚悟をもって、オークションサイトに張り付いてみてください。

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