先日別記事でご紹介したように、英語放送導入により東海道新幹線の駅放送では、極端なレベルでこれまで流れていた日本語の放送文言がカットされています。
今回はその続編です。
まずは新大阪駅の放送文言の調査。山陽新幹線に8両編成が存在するため、東海道新幹線の駅で唯一両数が接近放送でも流れていた新大阪駅の放送が、英語放送導入でどう変わったか見てきました。
そして併せて調査したいのが、英語放送がわずかに変更された件。以前より声が落ち着いたと今週の初めあたりからチラホラ目撃証言が上がっていました。(YouTubeでも2件コメントをいただきました。お知らせくださった方、ありがとうございます!)
声がどのように変わったのか、これが2つ目の目的です。
さっそく見ていきましょう。
放送文面の変化
今回は接近放送に的を絞って比較していきます。更新前の放送文がこちら。
列車案内「新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます」↓「まもなく20番線に、n時n分発、(列車名)xxx号、(行き先)行きが到着します」↓「安全柵の内側までお下がりください」↓号車番号「電車は前から1号車、2号車の順で、一番後ろが16号車です」↓車内設備「グリーン車は7号車、8号車、9号車、自由席は1号車から3号車です」↓喫煙設備「この電車は全席禁煙となっております。おタバコを吸われるお客様は喫煙ルームをご利用ください。普通車の喫煙ルームは3号車、7号車、15号車、グリーン車の喫煙ルームは10号車にあります」「おタバコが吸える自由席は15号車と16号車です」「この電車は全車禁煙です」↓両数(新大阪駅限定)「電車は16両編成です」「電車は8両編成で、ホームの中ほどに止まります」↓停車駅「この電車は途中…に停まります」↓そのほか雑案内「この電車の1号車前寄りと、8号車後ろ寄りには、乗車口がありませんのでご注意ください」
列車案内「新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます」↓「まもなく20番線に、n時n分発、(列車名)xxx号、(行き先)行きが到着します」↓「黄色い点字ブロックの内側までお下がりください」↓号車番号「電車は前から1号車、2号車の順で、一番後ろが16号車です」↓車内設備「グリーン車は7号車、8号車、9号車、自由席は1号車から3号車です」↓喫煙設備「この電車は全席禁煙となっております。おタバコを吸われるお客様は喫煙ルームをご利用ください。普通車の喫煙ルームは3号車、7号車、15号車、グリーン車の喫煙ルームは10号車にあります」「おタバコが吸える自由席は15号車と16号車です」「この電車は全車禁煙です」↓両数(新大阪駅限定)「電車は16両編成です」「電車は8両編成で、ホームの中ほどに止まります」↓停車駅「この電車は途中…に停まります」↓そのほか雑案内「この電車の1号車前寄りと、8号車後ろ寄りには、乗車口がありませんのでご注意ください」↓英語:列車案内"(列車名)xxx bound for(行き先)is arriving at track n. Please stay behind the yellow line."(追加)↓英語:自由席号車案内"Non-reserved seats are available in cars number 1 through 3."(追加)
英語放送の変更(微修正?)
続いて多くの方が気になっているであろう、英語放送の変更について。
東海道新幹線駅英語放送、トーン変更前後の比較です。 pic.twitter.com/QMH1Hnt2RA
— やたてつ (@yyyy_yatatetsu) 2020年8月14日
分かりやすいように動画で比較してみました。
音声自体を録りなおしたわけではなく、トーンを編集で下げただけのようです。なので放送文面は変わっていません。
また音声を録りなおしてはいないので、以前の記事で少し指摘した、駅名を全部上げ調子で読んでいるせいで変なイントネーションになっている点は修正されていませんでした。
動画では伝わりづらいと思いますが、実際に聞いてみるとけっこう印象が変わって聞こえます。無意識で聞いても違和感を覚えるほどです。
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ってことで、新幹線の駅放送がわずかに変わった件でした。
にしても昨日の新大阪駅は、お盆とは思えないくらい閑散としていました。
コロナ禍の前の平日日中にすら及ばない人出で、毎時9~12本運転されているのぞみに乗っているのは、多くて1両5人程度。こりゃ天下の東海さんが短期の収益で赤字を記録するわけで……。